豊島はどんな島
香川県小豆郡土庄町豊島は、小豆島の西方3.7kmに位置します。面積約14平方km、周囲約20 km、香川県では小豆島に次ぐ大きな島です。人口は約780人(2021年現在)、家浦(いえうら)と硯(すずり)、唐櫃(からと)、甲生(こう)の集落があり、3つの自治会があります。学校は施設一体型の併設校として、小学校と中学校があります。農業、漁業、石材業などが小規模に行われている島です。
豊島の人たち
第二次大戦後は、農業が盛んで、林業、漁業、石材業も行われ、人口3000人を超えていました。今は、瀬戸内の島々のほとんどがそうであるように、過疎化が進んでいます。
春は「お大師さん」と呼ばれている行事があります。各地区の庵、お寺などで島内外の人々がお参りするたびに、おにぎり、お菓子、お茶などの「お接待」が行われます。秋祭りには勇壮な太鼓台の奉納があります。また、社会運動家賀川豊彦の影響で農民福音学校が開かれ、特別養護老人ホーム「ナオミ荘」、知的障害者更生施設「みくに園」など福祉施設があります。豊島は心やさしい島です。
豊島の交通・名所
小豆島、宇野(岡山県玉野市)、高松へとフェリー、高速艇が定期航行しています。その他、海上タクシーもよく利用されます。島内は道路も整備されていて、ほとんどの人が自家用車で移動しています。標高340メートルの檀山頂上へも車で登れます。ここから眺める周囲の多島美は、すばらしい景色です。文化財も数々あり、家浦八幡神社の豊島石の鳥居、甲生の片山邸、大師堂の木造観音菩薩像等々、また檀山の豊峰権現スダジイの森、唐櫃(からと)の清水、豊島石の大丁場も名所です。